うれしい偶然 最後の授業
これまでに、こんな偶然が二つありました。
一つは、ある方が私の教室を見学にいらした時、取り上げていたテキストがドーデという人の書いた「最後の授業」という短編小説だったことです。
その方は、長く、中学の先生をしてこられた方で、ちょうど数日前に、彼女の「最後の授業」を終えられたところだったのです。
「これも何かのご縁でしょう」とおっしゃって入会してくださいました。
彼女にとって、私の教室での「最初の授業」は、「最後の授業」だったわけです。
もう一つは、山本ふさ子さんという作家の「狐の振袖」というメルヘンを取り上げている時、ご見学にいらした方が、やはり「これもご縁ですね」といって入会してくださったことです。
このメルヘンのヒロインは、仕立て屋のおばあさんですが、その方のお父様が仕立て屋さんだったのだそうです。
お二人とも長く続かれました。
「狐の振袖」の生徒さんは、まだ今もいてくださっています。
フェロモンのオーラ
昔、あるこじんまりした会社に勤めていました。
受付に、30代の女性社員がいましたが、彼女、とにかくもてるんです。
社内外の男性は、老若誰もが、彼女に、ぼーっとなってたと思います。
でも、私も含めて女性社員には、彼女の魅力がなにか、分からない人が多かったようです。
数年後、その会社がなくなったあと、あるお役所に、パートの面接で行きました。
応接室で待っていますと、一人のミドルの男性が入ってきました。
採用担当の係長さんだと、あとから分かりましたが、その方からは、オーラが出ていました。
身のまわに、薄いヴェールみたいなものが漂っているのです。
なんだか、ぼーっとしてしまいました。
採用されて、働くようになってから分かりましたが、女性スタッフのほとんどの方が、その係長さんに憧れていらっしゃるようでした。
ほんとに素敵な方で、いつも一緒の部下の青年が、紅顔の少年といってもいい方でしたので、内心、明智探偵と小林少年みたいだな、と思ってました。
そして、以前の会社の受付嬢のことを思い出し、彼女からも、やはり、オーラが出ていたのではないかと思いました。
異性にしか分からない、フェロモンのオーラです。
その後、そのようなオーラを出す男の方には、お会いしたことがありません。
知人の女性が、ある集まりに顔を出したところ、野村萬斎さんがいらしてて、萬斎さんからは、オーラが出ていたと話していました。
でも、それは、また違った意味でのオーラではないかと思います。
数年前に、一人の有名女優さんが亡くなりました。
亡くなった直後は、どこへ行っても、男性の方たちが「彼女、綺麗だったなあ」と言ってらっしゃいました。
でも、私には、ことさら綺麗な方だったとは思えないのです。
十人並みだったとしか・・・
身の安全と彼女の名誉のため、口を閉じてますけれど。
やはり、彼女からも、異性にしか分からない、フェロモンのオーラが出ていたのではないでしょうか?
ありがとう『暮らしの手帖』
1948(昭和23)年の今日、9月20日は花森安治が『美しい暮らしの手帖』(『暮らしの手帖』の前身)を創刊した日だそうです。
時々、美容院で読むだけですが、『暮らしの手帖』には、ずっとお世話になってきました。
増田れい子さんのエッセイに出逢ったのは、この雑誌のコラムでです。
教室のテキストにしたり、いろいろな朗読の場で読んできました。
増田さんは、住井すえさんの娘さんだそうです。
『素敵なあなたに』というコーナーには、日本や、世界中のいろいろな国についての、ほんとに素敵な話題がたくさん。
これも、いろいろなところで使わせていただいてます。
また、映画評の欄では、「ショーシャンクの空に」と出逢いました。
ここの映画評を読まなかったら、あの名作と出逢うことはなかったでしょう。
偶然ですが、美容院の先生も、この映画が大好きだということが分かり、話がはずみました。
いろいろありがとう、といいたいです。
これからもよろしくね!
(2018年9月20日記)
私のドレッシング
毎日、朝食と夕食の時に、サラダを食べています。
レタスの場合が多いです。
上にかけるドレッシングで、味がすっかり変わります。
長い間には、いろいろなドレッシングを試してきましたが、どれも今一つでした。
最近、昔を思い出して、素直なドレッシングを使いたくなりました。
その頃は、自分でドレッシングをこしらえていました。
サラダオイルにお酢を混ぜ、塩胡椒して、攪拌するのです。
私の好みで、お酢より油をいくぶん多めにしていました。
そういうドレッシングを売っていないものかと思い、一番近い大型スーパーに行って、探してみました。
さすが、大型スーパーです。
たくさん、いろいろなドレッシングがあり、全部見てまわると、疲れるくらいでした。
でも、「私のドレッシング」はありません。
今は、もう、そういうドレッシングは製造していないのかな?と半分あきらめていたのですが・・・
家から歩いて25分くらいのところにある、小さいけれど、ちょっと高級なスーパーに行ってみたところ、ありました!
ドレッシングは少ししか置いてないのに、ありました。
「フレンチドレッシング ベーシックタイプ」だそうです。
しかも安いのです。
200円しません。
さっそく買って帰り、朝ご飯の時、レタスにかけました。
あ〜、やっぱりいいです。
素直な味です。
それ以来、ずっと、このドレッシングを使っています。
ただ、昔のままの味とはいえ、ちょっと違っているところもあります。
塩味が少し濃いのです。
我が家は、父が高血圧でしたから、お塩は使わず、アジシオを、ずっと使ってきました。
う〜ん、このまま我慢して使うか、それとも、また自分でこしらえてみましょうか?
そうそう、もう一つ、困った点があります。
つい、たくさんかけてしまうのです。
早くなくなりますね。
、
ハーフ&ハーフで行きます!
お酒は、あまりたしなみませんので、もし違っていたらごめんなさい。
黒ビールと、そうではないビールと半々に混ぜたものを「ハーフ&ハーフ」というらしいですね。
朗読をしていますと、時々「難しくて分からない」とか、反対に「分かりやすくてよかった」とか言われる方があります。
昨年、国木田独歩の「武蔵野」の一節を読んだ時も、「難しくて・・・」とおっしゃる方が多いようで、これから、こういったものは読んで行けないかな?と悩みました。
でも、その後「素敵でしたよ!」と言ってくださる方が現れましたし、「独歩の愛読者なんです。よかったです」とおっしゃる方もありました。
聴き手の方の好みを考えるのは当然ですが、あまり、そればかり考えていたら、いいお話を読めないまま、あの世へ行ってしまうのではないでしょうか?
私は、分かりやすくて面白いものも、聴き手を選ぶものも、両方読めます。
あとどのくらい朗読を続けていけるのか・・・
なにかあったら、体のどこかが悪くなったら、もう続けられなくなります。
ほんとにこれからは、硬軟両方読んで行きます。
ハーフ&ハーフです。
楽しかった
海外の旅先で、カジュアルなレストランに入りますと、若いウェイトレスさんが、注文の料理を運んできて、テーブルに置き、「エンジョイ!(楽しんでください)」といって戻って行きました。さあ、食事を楽しもう、という気分になります。
これは食べる前ですが、なにかのあと、「楽しかった」という言葉を残して行く人もあります。
先日、GHでのボランティア朗読にご一緒した方と、昨日の打ち合わせで、顔を合わせました。
そこでの朗読ボランティアは、私が主催していますので、「この間は、ありがとうございました」とあいさつしたところ、「楽しかった」というお返事が返ってきました。
なんだか、うれしくなりました。
この方は、以前、別の場所にボランティアに行き、帰りにお食事をご一緒した時も、お別れする前に「楽しかった」といわれました。
また、これは、ずっと以前ですが、家の近くのコミュニティバスに乗った時、このバスに乗るのは初めてだという熟年の女性に、バスの窓から見える神社などの説明をしてあげたことがあります。
ほんの15分程度、ご一緒しただけなのですが、バスを降りてお別れするとき、その方は「楽しかったです」といって去って行かれました。
このお二人の方は、ほんとに楽しかったのだと思います。
なにかでご一緒した後「楽しかった」という言葉を残すのは、とてもいいことのように思えます。