うれしい偶然 最後の授業

これまでに、こんな偶然が二つありました。

一つは、ある方が私の教室を見学にいらした時、取り上げていたテキストがドーデという人の書いた「最後の授業」という短編小説だったことです。

その方は、長く、中学の先生をしてこられた方で、ちょうど数日前に、彼女の「最後の授業」を終えられたところだったのです。
「これも何かのご縁でしょう」とおっしゃって入会してくださいました。
彼女にとって、私の教室での「最初の授業」は、「最後の授業」だったわけです。

もう一つは、山本ふさ子さんという作家の「狐の振袖」というメルヘンを取り上げている時、ご見学にいらした方が、やはり「これもご縁ですね」といって入会してくださったことです。
このメルヘンのヒロインは、仕立て屋のおばあさんですが、その方のお父様が仕立て屋さんだったのだそうです。

お二人とも長く続かれました。
「狐の振袖」の生徒さんは、まだ今もいてくださっています。