ラジオと朗読
祖母がラジオを聴きながら何かをするのを嫌う人でしたので、ラジオを聴く習慣は身に付きませんでした。
母は辛かったでしょうね、音楽が大好きな人でしたから。
私も、同じ年頃の知人たちと、音楽の話は合いません。
子供のころ、体具合が悪くて学校を休んだ日には、枕元のラジオをつけることが許されていまして、よく「私の本棚」を聴いていました。
朗読者は樫村治子さんとおっしゃったでしょうか、おそらく初めて聴いた朗読だと思います。
月日はめぐり、私は朗読をする人になりました。
「あなたの朗読は、昔のラジオを聴いているようだ」と言われることがあります。