百万ドルの夜景

西宮に住んでいた子供のころ、家族で、六甲山の上にある、父の勤め先の会社の寮に泊まりに行ったことがあります。

そして、神戸の夜景を眺めました。

 

父が「百万ドルの夜景というんだよ」と、教えてくれました。

私は、ゴージャスな夜景なので、「百万ドル」と形容するのだとばかり思っていました。

ずっとそう思っていました。

 

先日、「チコちゃん」で、百万ドルとは、1950年代当時の神戸市内の約496万戸の電灯の電気代をドルに換算するとおよそ百万ドルだったことから、そういうようになったのだと知って驚きました。

ほんとに百万ドルだったのですね。

 

でも、弟も私も、肝心の夜景の記憶はあまりありません。

物心ついて始めて観た夜景ですし、大きくなってから、もっと豪華な夜景をいくつも見たせいでしょうか?

地味な夜景だったんでしょうか?

 

このお泊りでの収穫は、玉ねぎが嫌いだった弟が、すっかり玉ねぎ好きになってしまったことです。

 

寮では、ご飯と味噌汁は出してくれましたが、おかずは持参、ということで缶詰を持って行きました。

管理人の奥様がこしらえてくださった玉ねぎとじゃがいもの味噌汁が、とても美味しかったんです。