セブンシスターズ と ホームズ

子どものころに読んだ シャーロックホームズ を読み返してみようと思い立ちました。

中学生の時、新潮文庫延原謙さんの訳です。

何冊もあります。

 

昨夜、「シャーロックホームズの事件簿」の、最後から三作目の作品「ライオンのたてがみ」の冒頭を読み始めてハッとしました。

 

引退したホームズが住んでいる場所です。

サセックスの、英仏海峡を見下ろす崖の上の家です。

 

そのあたりの描写を読んでいて、ある場所が思い浮かびました。

 

セブンシスターズ です。

英仏海峡に面した、白亜の断崖が幾重にも連なる景勝地です。

 

ホームズは、ここに隠棲していたに違いありません。

ドイルは、実際にここを見て、ホームズ隠棲の地に決めたのだと思います。

 

入り江になった海岸の両側に崖が迫っています。

入り江に向かって右側の崖の上に家があります。

あとから知りましたが、その家のあたりは、年取ったホームズを主人公にした映画の撮影の際、ロケに使われたそうです。

 

小心者の私は、崖の上には柵がなく、落ちたら自己責任ということなので、崖の上には上がりませんでした。

 

石ころがごろごろしている海岸に立って、英仏海峡と、連なる真っ白な断崖の眺めを堪能しました。

 

あ~そうだったんだ、あそこがホームズ隠棲の地だったんだ、私は、ホームズのいたところに行ったんだ、と感無量です。