となりの部屋?の咳

深夜に、ふと目が覚めました。
となりの部屋で、誰かが咳をしたのです。
男の人の咳でした。

その部屋は、父の書斎だったのですが、父亡きあと、資料や本などの倉庫のようになっています。

どきどきしました。
誰かが、家の中にいるのでは・・・?
もしかしたら泥棒では?

こういう場合、そのまま眠ってしまうのが一番安全なのでしょうが、あいにく、トイレに行きたくなりました。
しばらくためらったあと、思い切って、ドアを開けて部屋の外へ。

用を足したあと、おそるおそるとなりの部屋のドアを開けてみました。
誰もいません。
よかった・・・

ほっと胸をなでおろしましたが、では、あの咳はなんだったのでしょう?

父の書斎の反対隣は、甥の部屋です。
でも、私の部屋との境の壁には、防音がほどこしてあるはずです。
甥が咳をしても、聞こえないと思います。

さんざん考えたあとの結論としては、甥が、外のテラスで咳をしたのではないか、ということです。
眠れなくて、外の夜気にあたろうと、テラスに出てきたのかもしれません。
父の書斎とは、違う方向ですが、音のしてくる方向とは、なぜかわかりにくいものではないかと思います。

甥の勤務時間は不規則ですので、その後、顔を合わせてはいませんが、おそらくそうではないかと思われます。

深夜の咳は、同居人のいない人には恐怖の源です。

(我が家は、二所帯同居ではありますが、生活は、別です。家の中からでは、行き来できないようになっています。)