地元での読書会

 8月28日日曜日の午後、武蔵小金井駅近くのビストロで、読書会が行われました。小金井で、本を使って楽しいことをしよう、という趣旨で活動をしていらっしゃる「本×小金井プロジェクト」の方たちが企画されました。
 読書会に参加するのは初めてです。先入観なしで行こうと思い、参加の方の人数や性別、年齢構成など一切、訊かずに出かけました。参加者は14人、男女比はほぼ半々、ただし、懸念したとおり、若い人の方が圧倒的に多かったです。熟年の人は、私ともう一人の女性のみでした。あとは、20、30、40代でしょうか?
 ふだん、若い人と、あまり接する機会がありませんから、初めは落ち着かなかったですが、やがて銘々が、持ってきた本の説明を始め、それを聴いているうちに、気持ちが落ち着いてきました。又吉直樹や、コンビニの店員をしている女性作家など、話題の本もありましたし、芸能関係の人が書いた本、例えば、「劇団ひとり」の本、それにレイ・ブラッドベリ池波正太郎藤沢周平、高田郁など様々です。
 私の番が来ましたので、「夕焼けエッセー まとめて5年分」という昨年から仕事でかかわりのある本の話を少ししました。一番最後に、図鑑が好きだという方が、高価な鳥の羽の図鑑を見せてくださいました。仕事で必要なのだそうです。
 本の説明のあと、雑談に入りました。なにかがきっかけで、林望さんのことが話題になり、私が、林さんは、小金井にお住まいだというと、「え〜ほんとですか?」と驚かれる方が多かったです。林さんが、あれだけ有名になるきっかけになった、イギリス、ケンブリッジ郊外ヘミングフォード・グレイでの、ボストン夫人との出逢い、それに、ボストン夫人が書かれた「グリーンノウの物語」のお話をしたところ、若い方はみなさんご存じでなかったとみえ、熱心に聴いてくださいました。
 中入り後に、主催者が用意してきた、本に関する質問くじを、みんなが一人ずつ引いて、くじに書いてある質問に答えました。「本は、同時に何冊も読みますか?」とか、「本は買って読むか?借りて読むか?」など、いろいろな質問は、本好きの人の気持ちにうったえます。主催者の方たち自身、大変な本好きでいらっしゃるようです。
 やがて、お開きになって、2次会には行かず、失礼しましたが、お別れするときに、何人もの方が、「素敵なお話を、ありがとうございました」とか、「面白かったですよ」といってくださったので、うれしくなりました。昔読んだ本の話を、本好きの若い人に語ると喜ばれるのだと分かりました。若い人には、新鮮な話題なのですね。
 イギリスと林望さんなんて、私にとっては、つい昨日のことのように思えるのですが、もうはるかな昔なのです。あ〜齢をとったものです。でも、私の話が若い人にも歓迎されることが分かり、うれしかったです。周囲は熟年の人たちばかりなので、若い人たちとも接したいと思っていました。この読書会、次は秋だそうですが、事情が許せば、また参加しようと思います。
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