名前の覚え方

 私は、生徒さんたちのお名前を覚えるとき、こういう風にしている。
有名な人の名前にこじつけるのだ。

たとえば、・・・

渋谷さん・・・       渋谷天外(しぶや てんがい 喜劇俳優
内藤さん・・・       内藤湖南(ないとう こなん 東洋文学者)
岩谷さん・・・       巌谷小波(いわや さざなみ 作家・児童文学者)
笹森さん・・・       笹森礼子(女優)
黒田さん・・・       黒田官兵衛(軍師)
武田さん・・・       武田信玄(英雄)

そして当分、決まった席に座っていただく。
そうすると割合楽に、生徒さんたちの名前が覚えられる。

 生徒さんたちは、ご自分の名前が誰の名前にこじつけられているかご存じだ。
そして、それを楽しんでいらっしゃる。
 
 先日、ご見学の方がみえた。
奈良さんという方だ。
その方が帰られたあとで、お一人の生徒さんが、奈良さんの場合、どういう人の名前にするのか?と訊かれた。
絶句・・・そこでしばらく考えた結果。
「奈良茶飯(ちゃめし)」は、どうかと思った。
奈良の名物らしいし、吉川英治の「宮本武蔵」にも登場するようだ。
人名ではないが、いいではないか?
ところが、奈良さん、ご入会なさらなかった。