朝の散歩は社交界?

夏、一番暑い間は、早朝に近所の公園を散歩している。
時々、顔を合わせるお馴染みさんができた。

80過ぎだとおっしゃる老婦人、そんな年齢には見えない。
軽い足取りで、さっそうと歩かれる。
初めてお会いした時、向こうから声をかけてこられた。
「これから高尾山にでも行かれるのですか?」

私は、いつもリュックをしょって散歩している。
数年前から、小さいリュックに変えたけれど、つい、荷物をたくさん詰め込んでしまう。
私は、「いえ」と照れてしまい、「傘となにか羽織るものと、水を入れているものですから」と答えた。
「用意がいいんですね」と、その方は、微笑まれた。

私は、普段から、大荷物をかかえて移動するので、生徒さんたちから”やどかり先生”と呼ばれたこともある。

この方は長い間、登山を趣味にされていたのだが、最近は山道を登るのが危険に思われてきて、平地歩きに切り替えられたそうだ。
「人様に迷惑をかけるといけないので」とのこと。

朝の散歩では、人間嫌い(?)のダックスフントを連れて散歩している奥様とも顔なじみになった。
「誰にでもそうなんですよ」とおっしゃるが、ダックス君は、なかなかなついてくれない。
この奥様とは、我が家のホームドクターの内科医院で、ばったりお会いしたことがある。

ほかにもあいさつする方たちができた。
私にとって、朝の散歩は、小さな社交界といえるかもしれない。