思い出の本の読書会

昨日、小金井市立図書館東分室にて、午後2時より4時まで、読書会が行われました。
題して「思い出の本の読書会」です。
図書館のスタッフも含めて、7人の人が参加しました。
それぞれが、持参した本にまつわる思い出や手に取ったきっかけなどを、
5分ずつ話し、そのあと、質疑応答というか、会話を交わしました。
下記は、紹介本のリストです。

○「ポーの一族」  萩尾望都 作
○「キッチン」   吉本 ばなな
○「殉教者」    加賀 乙彦
○「人生という旅」 小檜山 博
○「10月はたそがれの国」  レイ・ブラッドベリ
○「大きな森の小さな家」   ローラ・インガルス・ワイルダー
○「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」 中島らも
  (申し込み順)
私は、「ポーの一族」について話しました。
その紹介文は
まず、「ポー」の作者、萩尾望都さんと私は、同世代だとことわっておいて・・・  
若いころ、旅先で、国民宿舎のロビーに置いてあった少女漫画雑誌のページをめくっていたら、一連の「ポーの一族」の話の最初の方、「グレン・スミスの日記」が出てきました。
引きこまれて読みました。
読み終わったあとで、この作品の作者が、私とあまり変わらない年齢の女性だと知って、複雑な気持ちになりました。
この人は、この年齢で、もう、こんな世界を作っている、それに比べて私は・・・
しばらく落ち込んでいましたが、やがて、「いや、私にだって、きっと、なにかできるはずだ、なにかに出会うはずだ」という気持ちがむくむくと頭をもたげてきました。
それから、ライフワークとなる朗読に出逢うまでは、長い時間がかかりましたけれど、「ポーの一族」には、読む人に、やる気を起させる何かがあると思います。
なお、この会に来ていらした70代と思える一人の女性が、ずっと病弱であったのと、お父様の介護とで、やっと今、ご自分のことができるようになったので、これから歌を勉強して、80才で歌手デビューしようと思っています。と言われたので、えらいなと思いました。
また、私が朗読と出逢ったのは、40代でしたから、まだ恵まれていたのだと思いました。
図書館スタッフの方、参加者の方々、お疲れ様でございました。
楽しかったです。