宝塚、芦屋、香枦園

 GW明けの5月9日(月)から12日(木)まで、阪神に行ってきました。宿は、尼崎にとりました。

 到着した9日(月)は、ひどい風雨で、どこへも行けず、コンビニで買ったもので、夕食をすませました。

 翌日は宝塚です。
ここ〇〇〇で知り合い、相互お気に入りさんとなった方が、宝塚にお住まいです。彼女に会うのも、目的の一つでした。
彼女は、私のCDを買ってくれましたし、昨年の暮れの大阪での朗読コンサートにも来てくださいました。
ありがたいファンの方です。

 午後からお天気が荒れるという予報でしたので、宝塚で観たかったところは半分にしぼり、彼女との食事も夕食の予定を、昼食にしてもらいました。
彼女は、寛大でした。
 宝塚歌劇の殿堂をさっと観て、そのあと、手塚治虫記念館に入りました。
記念館を出たあと、タカラジェンヌがよく歩いているという「花の路」を、私は手塚記念館から駅の方向へ、友人は、記念館の方へ歩いて来て、途中で合流しました。
彼女が時々行くという喫茶店で、ランチです。昨夜の食事は、貧しかったので、久しぶりに、ちゃんとした食事をとれました。
 2時間くらいお話ししました。彼女は、長年の間、小学校の先生をしていらしたそうです。一番好きだった科目は、国語とのこと。
朗読の勉強もしていらっしゃいますし、波長が合う方のように思いました。

 私の3作目のCD「雨を聴く」を、とても褒めてくださいます。また、そのテキストである「日日是好日―お茶が教えてくれた15の幸福」を絶賛されます。本を買われたそうですし、ご友人にも勧められたそうです。
この本は、以前、私の教室の一つでテキストに取り上げたところ、大好評で、この教室の生徒さんたちほとんど全員が、本を買われたそうです。
まだ、新潮文庫にはなってなくて、飛鳥新社から単行本が出たばかりでした。
私、ずいぶんこの本の売り上げに貢献しているように思います。このブログが、作者の森下典子さんのお目に留まるといいのですが・・・

 ほのぼのとした会話とお食事のあと、日帰り温泉、ナチュールスパ宝塚に寄って、温泉に浸かってから帰りたかったのですが、夕方からお天気がひどく悪くなるということなので、ここでお別れして、尼崎の宿に帰りました。早目に帰ってよかったです、夜の間、窓の外では、怖いような風が吹き荒れていました。

 翌日は、大学時代の友人で、箕面に住んでいる人と会いました。彼女も、昨年の大阪でのコンサートに来てくれた一人です。
私の希望で、芦屋を案内してくれました。歩きながら、昔の思い出話などしました。彼女はお嬢さんだったのですね、お友達と行った旅行で、嵐のために島に閉じ込められた話など、楽しそうでした。親の束縛からのがれたひと時だったのでしょう。

 彼女、ひどい苦労をしたそうです。全然知らなくて驚きました。
「また来てね、関西には見どころがたくさんあるのよ。私もあんまり歩いていないから、一緒に歩きましょうね」と、昔に変わらず、甘えるような口調で話します。しんは、とてもしっかりした人なのですよ。
「私も、人に知られない苦労をしてるのよ。今度は私の話も聞いてね」といってお別れしました。

 彼女に連れて行ってもらった谷崎潤一郎記念館で、岩波文庫の「吉野葛」を買い求めました。その晩、ホテルで読みましたが、とても面白かったです。

 翌日は、最後の日です。子供時代の一部を過ごした西宮の香枦園に行きました。
数年前「煙が目にしみる」の作者、久保田照子さんや、ご友人の橋本典子さんにお逢いするために関西を訪れた時、香枦園に行き、幼馴染二人と再会しています。その二人も、昨年のコンサートに来てくれました。

 香枦園の駅から近いところにある大谷記念美術館を訪ねました。
素敵な美術館です。私がここに住んでいた子供のころには、まだありませんでした。
「スイス工業デザイン展」をしていました。
庭園も、素晴らしいです。ロビーのソファに座って、ゆっくりお庭を眺められます。
平日の午前中のため、ほかには、お客さんが少なく、眺望を、一人で堪能しました。

 となりの芦屋駅前の、素敵な喫茶店でランチを食べて新大阪へ。
お天気には、恵まれませんでしたが、友人たちと過ごせた、心温まる旅でした。