美容師、理容師さん、タクシーの運転手さんなど

 昔、講談の田辺一鶴師匠の事務所で働いていたころ、たまたま、師匠が、新宿中村屋さんから創立百周年(?)の記念パーティーで講談をするよう依頼されました。そこで師匠は、資料を集めて、「新宿中村屋物語」という創作講談を創り上げました。私も、そのお手伝いをしました。いい勉強になりましたし、師匠の創作の秘密を見届けることができました。師匠のもとには、こういう依頼が時々来ていました。
 私も、どこかから○○周年の記念の朗読を頼まれないものかな、と思います。例えば、身近なところで、美容師・理容師協会(なるものがあれば)、その設立のお祝いの席での朗読とか・・・
 美容院や床屋さんの出てくるお話は、かなりあると思います。ケストナーの「エミールと探偵たち」の、エミールのお母さんは、美容師さんです。あまんきみこさんのメルヘンにも、美容院が出てきたような記憶があります。志賀直哉の小説で、床屋さんが出てくるのがありますが、これは、ちょっとお祝いの席には向かないかな?
 また、タクシー協会(なるものがあれば)、その設立○○周年の記念朗読・・・
 タクシーの運転手さんが出てくるお話も、かなりあるように思います。佐野洋子さんのエッセイ「コツコツコツコツ」。詩人の茨木のり子さんのエッセイにもありました。あまんきみこさんのメルヘンにもあったような。
 ちなみに、実在の運転手さんにも面白い方がいます。さる劇団の俳優さんなのですが、アルバイトとしてタクシーの運転手さんをしています。私の地元、小金井の劇団で、タクシー会社も地元にあります。いつか、タクシーの運転手さんが主人公のお芝居が上演された際、その方が主演されたようです。また、チラシには、そのタクシー会社協賛と、大きく出ていました。
 芸人仲間に、本業はタクシーの運転手さんで、バイオリン演歌など大衆芸能の研究をし、余暇に老人ホームなどで、演奏活動をしている方がいます。この方は、最近、CDを出されました。
 話が逸れてしまいましたが、どなたか、私を呼んでください。
リーズナブルなギャラで出演いたしますよ。