くぎスープ

映画を観ていると、よく食事のシーンが出てくる。
洋画だと、上流の家庭では、登場人物たちは、上品にポタージュやコンソメをすすっている。貧しい家庭では、素朴なごった煮スープを飲んでいる。
また、そういう家庭では、食事はスープだけの時が多いようだ。
でも、なかなか美味しそうだ。
何が入っているのだろう。
若い頃読んだスエーデンの昔話に「くぎスープ」というのがあった。
貧しい旅人の主人公の機知が、吝嗇なおばあさんの心を溶かし、くぎ一本からとびきり美味しいスープが出来上がる。
その美味しいスープのおかげで、主人公とおばあさんはとても楽しい一夜を過ごすことが出来た。
今夜は、家でも温かいスープをこしらえてみようかな?という気持ちになるお話だ。