関西訪問の報告 2

11月に、関西を訪問しました。
その一つの目的は、子供時代を過ごした西宮を訪れ、幼馴染に再会することでした。
香櫨園の駅でお二人と待ち合わせしました。
駅は、すっかり新しくなっていました。
少し早めに行きましたので、まだお二人は見えていません。
駅前の交番が、昔と同じ位置にあったので、のぞいてみました。
交番に詰めていらした方とお話しました。
制服がおまわりさんのものではありませんでした、どういった立場の方なのでしょう、訊きそびれてしまいました。
昔は、十円拾って交番に持っていくと、おまわりさんが、いい子だねえ、と言って、ポケットマネーから十円くれたものです。今は、そういうことはできなくなったそうです。
お二人と再会しました。
昔の面影がどことなく残っています。
でも、どこかよそでお会いしたら、お互いに分からなかったかもしれません。
歳月は、流れました。
お二人は、〇〇さんが覚えてるように歩いてみて・・・と言ってくださったので、私が先頭に立って歩きました。
覚えているものですね、大体分かります。
幼稚園から小学校の五年までいましたからね。
お家の表札に、なつかしい苗字がそのままある家が多くて、うれしく思いました。
このあたり、転勤族は少なかったのですね。
浜脇小学校や西宮神社にも行きました。
小学校は、すっかり建て替えられ、昔の面影はありませんでした。
西宮神社は、昔の儘でしたので、なつかしくてうれしかったです。
前後してしまいましたが、まず最初に、夙川の土手を歩きました。
桜の紅葉がちょうど盛りで、並木がえんえんと続きます。
紅葉の間から、甲山(かぶとやま)が見えます。
夙川の流れは相変わらず澄んできれいです。
昔川に入って遊んだのを思い出しました。
お昼は、お二人が選んでくださっていたレストランで食べました。
お二人はオムライス、私はシーフード・スパゲティです。
オムライスも、スパゲティも、ボリュームがあります。
でも、とても美味しいので、三人とも、全部ぺろりと平らげました。
ここで、お二人にお土産を渡しました。
私の朗読のCDと、東京の美術館でみつけた綺麗なしおりです。
お二人とも喜んでくださいました。
先頭に立って歩きながら、お二人の会話を聴くともなく聴いていました。
このあたりの方言なのでしょうか、言葉が優しく柔らかく響きます。
私が聴いているせいもあるかもしれませんが、悪口や愚痴などはなく、あとで考えてみると、どういう内容だったのが思い出せません。それがいいのです。
心がなごむひと時でした。
西宮駅まで歩き、駅前のビルの喫茶店でお茶を飲んでお別れしました。
「また逢いましょうね」とお互いに言い交しながら。
幼馴染っていいですね、あっという間に小学生に戻れました。
子供のころ、ここに住んでいた時も、いいところだと思っていましたが、再訪してみてあらためて、いいところだな、と感じました。
優しく穏やかな風土だと思います。
また来年か再来年には来てみたいです。
香櫨園に近い、二、三の駅には降りてみたいところもあります。
神戸にも行ってみたいです。
震災前には、おじやおばが住んでいましたので、行ったことがあります。
二人はもういませんが、神戸は変わっているでしょうか?
香櫨園を中心とした阪神は、転勤族の娘の私には、故郷のように思えるところです。七年間もいましたからね。
依子ちゃん、静子ちゃん、いろいろとありがとう、また行きますね、待っててくださいね。