花の名前

向田邦子の作品に「花の名前」という題の短編小説があります。
その小説とは関係ないのですが・・・

昨日、家の近くを歩いていたら、いい香りが漂ってきました。
見ると、すぐそばのお宅の庭に、沈丁花が咲いています。

はるか昔のOL時代、”ディオリシモ”という香水が流行ったことがあり、私も、使っていました。
(私が使ったのは、パフュームではなく、オードトワレです)
それが、沈丁花の香りでした。

ああ、春になったんだな、と思いました。

これから百花繚乱の季節ですが、実は、私、花の名前を、あまり知らないんです。
沈丁花は、香水のおかげで、知っていますが)

家の近くの、都営住宅のそばに、いつも、春になると見かける花があります。
どうも、馬酔木ではないかと思うのですが、断定はできません。

これも、はるか昔に読んだのですが、堀辰夫の小説(エッセイ?)に、奈良の馬酔木のことが出てきて、印象に残っていました。

それから、家への道の途中、春が来ると、一番に咲き、今は、もうしぼみつつある木の花、あれは、槿なのかな? 木蓮なのかな?

植物の名前を、あまり知らない私は、花を見かけると、いつも、ああ、何という名前の花なんだろう?と考え込んでしまいます。

日記やエッセイにも、あまり、花のことは書けません。

本当に教養があるのは、植物の名前をよく知っている人だと、言われています。
私も、花の名前を憶えて、本当に、教養のある人になろうかな?と、ちょっと思い始めました。