銀座の一日

 先日、用事があって銀座に行きました。
用事がすんだあと、路地の中にある小料理屋さんで、サラリーマンの方たちに混じって、カウンターで、お魚ランチを食べました。
銀座の路地の小料理屋さんで食事するなんて、初めての体験です。
お店の名前は「菊川」と言います。
「菊川」の前にあったビルが取り壊され、貸しガレージになったので、このお店に気がついたのです。
食事のあと、近くのお煎餅屋さんに入り、父のために、やわらかいおせんべいを少し買いました。
ここは、新潟に本店のあるお店で、「瑞花(ずいかと読むのでしょうか?)」といいます。
お店のお嬢さんたち(店員さん)が、純朴ないい方たちなので、気に入っています。
半年ぶりに来たのですが、ちゃんと、私のことを覚えていてくださって、うれしく思いました。
お煎餅屋さんの近くの木田画廊にも立ち寄りました。
数年前に入って以来、随分間を置いてではありますが、時々顔を出しています。
幅の狭い階段をとんとんと下りていくとある、小さい画廊です。
暗い地下に降りていくと、ぱっと明るいお店になるので、まるで「おむすびころりん」みたいだと、オーナーのお友達が言われたそうです。
オーナーさんが、肩入れしている画家・ガラス絵作家の坂口紀良さんのガラス絵が展示してあります。
しばらくおしゃべりしたあと、ガラス絵の写真の卓上カレンダーを買いました。
来年一月に会う予定の友人にプレゼントするつもりです。
坂口さんのガラス絵は、ヨーロッパの風景や、室内の絵が多く、マチスの影響を受けていらっしゃるように思います。
地中海の光が感じられます。
お洒落な絵と言っても、いいかもしれません。
ここで、来年の1月11日から28日まで、坂口さんのガラス絵展が開かれるそうです。
木田画廊を出て、本を探しに、教文館へ行きました。
ここの店員さんたちも、感じがいいです。
冗談を言うと、心から、愉快そうに笑ってくださる方がいます。
また、久しぶりに、教文館ビルにつながっている聖書館ビルの「聖書図書館」に顔を出してみました。
実質的な館長の、高橋さん(女性)が、私の顔を見たとたん、「あなた、大変だったでしょう」と言ってくださったので、びっくり!です。
どうして母が亡くなったことを知っていらっしゃるのだろう、と不思議に思いましたが、時々、私のホームページのエッセイを読んでくださっているのだ、ということが分かり、とてもうれしく思いました。
銀座に何人か、顔見知りの人たちができて、幸せです。
心が満ち足りた一日でした。