ビッグ・イシューの販売人さん

 日本版「ビッグ・イシュー」という雑誌があります。イギリスが発祥の地らしいです。月2回発行されて、定価は350円、定価の半分が販売人さんの収入となります。販売人さんは、そのお金で生活し、お金を貯めて、アパートを借ります。決まった住所ができると、就職探しができるようになります。ホームレスの方の自立を支援する雑誌です。

 私がよく利用するjR中央線のある駅の前にも、いつも販売人さんが立っておられます。もう5〜6年になるでしょうか?すっかり顔なじみになりました。篠原さんという方です。いつも、にこにこしていらっしゃいます。いやなことがあっても、篠原さんの笑顔を見ると、なんだかほっとします。立場が逆のはずなのですが。どんな人生を歩んでこられたのでしょう。また、買った人には、帽子を脱いで、「ありがとうございます」と、深々と頭を下げられます。

 毎年、新年号を買いますと、表紙のうらに、綺麗なカラーで描かれた新年のご挨拶が、はさんであります。篠原さんのお手製です。なかなかいいセンスだと思います。以前、どんなお仕事をなさっていたのでしょう。

 今年のご挨拶の色彩は、去年までに比べて、地味になったような気がします。心境の変化がおありだったのでしょうか?

 篠原さんには、私のほかにも、ファンが多いようです。雨や雪や強風、それに夏の酷暑など、職場に立てない日も多いと思いますが、篠原さん、今年もがんばって下さい。そして、私たちファンに、いつもの笑顔を見せてくださいね。