江戸時代の風邪

 岡本綺堂の「半七捕物帳」を読んでいたら、こういう記述が出てきました。

慶応二年の夏は、不順の陽気で、・・・・・うすら寒い日も毎日つづいた。半七も、少し風邪をひいたようで、重いこめかみをおさえながら長火鉢の前にうっとおしそうに坐っていると、・・・
         光文社文庫「半七捕物帳」  第二巻「向島の寮」より

風邪に関して、似たような記述を、平岩弓枝の「御宿かわせみ」でも、読んだことがあります。
 
私の場合、風邪のひき始めは、鼻がおかしくなることが多いです。
頭が重くなるようなことはありません。
みなさんは、どうですか?
「半七」も、「御宿」も、時代は、幕末という設定です。
もしかすると、江戸時代の風邪の症状は、今と違うのでは?と思いますけれど・・・