棚からぼた餅? 癒し系の本たち

地震が発生した日、私は、浜松町にいました。
電車が全部ストップし、帰宅できなくなりました。

必死で、一晩過ごせるところを探し回り、やっと、貿易センタービルの地階の廊下に帰宅難民の方たちが集まっているのを見つけ、仲間に入ることができました。

眠れぬ一夜が明けた早朝、地下鉄が動きだしましたので、それを乗り継いで帰宅しました。

部屋に入ってみると、ひどいことになっています。
書棚の上段から落ちてきた本が、うずたかい山になっていました。

その山の上の方に乗っている本たちを見て、おや?と思いました。
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「BAR レモン・ハート」(古谷三敏 作 コミック)

李白の月」(南伸坊 作 イラストとエッセイ)

「7月のイギリスで2週間」(王由由 作 エッセイとイラスト)

「紫苑の園」(松田けい子 作 家庭小説)

「京のみち」(瀬戸内寂聴 作 エッセイ)
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どれも、昔、読んで、心を癒された本ばかりです。
なんだか、ほっとしました。

ざっと部屋の片づけをしたあと(とても一日では片づけられませんが)、少し、うとうとしました。
その本たちを、枕元に置いてです。

やっと最近、毎晩、寝る前に、その本たちを拾い読みできる状況になりました。
時々、ぐらぐら揺れるので、落ち着きませんが。

神様が、ほんの少しの時間ではあっても、心を休められるように・・・とお考えになって、これらの本を与えてくださったのでしょうか?

これは、本当の意味で、”棚からぼた餅”かもしれません。